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計算機による帰納的モデリングの環境

概要

現代の科学研究において、計算機は欠くことのできない道具です。それは巨大電卓としての 役割だけにはとどまらず、複雑な現象のモデルを記述するための主要な手段になっています。 例えば、飛行機の飛行過程を、数式や自然言語だけで正確にモデリングすることは困難ですが、 計算機によるフライトシミュレータはそれを実現しています。さらに計算機は、帰納的推論に欠かせない 多量の事実(=データ)の収集と保管にも欠かすことができません。インターネット技術は、 計算機のこの機能を飛躍的に強化しました。本研究は、このような計算機の機能を、より有用な方向に 発展させようとするものです。特にスーパーコンピュータを用いた、乱数の発生と そのシミュレーションでの利用、統計解析環境における並列化とネットワークおよびグリッドの 利用などを研究し、最先端の統計および計算機技術を利用した、帰納的モデリングのための環境を構築します。

メンバー

中野純司・統計数理研究所

田村義保・統計数理研究所

佐藤整尚・統計数理研究所

染谷博司・統計数理研究所

三浦謙一・国立情報学研究所

速水 謙・国立情報学研究所

岡田雅樹・国立極地研究所

五條堀孝・国立遺伝学研究所

菅原秀明・国立遺伝学研究所

池尾一穂・国立遺伝学研究所