Jasp開発チーム
中野 純司
(統計数理研究所)
山本 由和
(徳島文理大学)
小林 郁典
(徳島文理大学)
藤原 丈史
(東京情報大学)
本多 啓介
(オープンテクノロジーズ)
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ユーザインタフェース
設計方針
現在、ソフトウエアを操作するには GUI (Graphical User Interface) を用いるのが普通になっている.GUI はマウスなどのポインティングディバイ スを用いて画面上のアイコンやメニューを指示し、プログラムに命令を伝える方法である.これに対して過去によく利用されていた操作法はシステム固有の言語を用いて、文字によって計算機と対話するユーザイン タフェース(CUI, Character User Interface) である.この場合、命令を一連のプログラムとしてファイルに保存しておき、それをまとめて実行することもできる.

GUI は命令の種類を記憶しておく必要がある CUI に較べて、次に行なえる操作が画面上に表示されているので、操作が非常にやりやすくなる.ただ、CUI にもいろいろな利点、例えば、複雑な処理手順の記述ができる、一連の処理をまとめることができる、などがある.したがって、われわれはそれらのすべての利点をあわせて利用できるようなユーザインタフェー スを設計しなければならない. GUI としてもっとも成功しているプログラムはワードプロセッサであろう. これは最終目標が文書という目にみえるものであるという決定的な利点はあるにせよ, 統計パッケージも見習うべき点があるだろう.特に行なった操作がただちに目に見える 形になり,それが適当な位置に配置されるという動きは非常に使い勝手を よくしていると思う.そこでわれわれの GUI においてもユーザの操作の結果をできるだけアイコンのかたちで画面上にのこすことにする.また,そのアイコンは作られた順番 をある程度,表現するように配置する.さらに, CUI と GUI はできるだけ対応させるようにする.すなわち, CUI で書いたプログラムの実行結果は GUI のウィンドウ に表示され,GUI の操作は CUI のプログラムとしてログが残るようにする.また, GUI ではアイコンを指示することによって利用できるメニューをプルダウンの形で表示し, データを操作するということを直接に表わすようにする.これらにより,初心者は GUI から直感的な操作が行なえるし,複雑なことをやりたくなったり,一連の操作を ひとつの命令にまとめたかったりする場合には容易にプログラムに移ることができる.


CUI ウインドウの例は以下のようなものである.



また、GUI ウインドウの例は以下のようである.





Jasp をブラウザから使う
Jasp の特徴としてネットワーク機能を十分に利用できることがあげられる. Jaspの統計計算はユーザの目の前の計算機で行われているとは限らない.ユー ザが操作しているのは UI の部分を受け持つクライアントプログラムであり、 実際に計算を行うサーバプログラムは離れた場所にある計算機で実行されているかもしれない.もちろん、クライアントとサーバが同じ計算機上で動いていてもかまわない.ユーザはいずれの場合でも同じ操作が行えるし、サーバがど こにあるかはほとんどの場合、気にする必要がない.また、クライアントプロ グラムはWWWブラウザ上のアプレットとして、実行することもできる(この場合は、セキュリティ保持のためにいくらかの機能制限がある).

現在、使用しているブラウザで Java 2 のインタプリタが利用可能であるなら, ここをクリックすることにより、われわれのサーバを利用するアプレットを試すことができる.

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